見えない部分でコストダウンですかね??

ダイハク家具 樺島由紀夫 

2013年05月11日 17:48

昨晩
閉店でシャッターをおろしている時に
ちょっとご年配のご夫婦が来店され


「おたくで購入したものじゃないんですが
 食卓椅子の背中が折れたみたいで
 修理をしてもらえますか? 」


購入したお店では修理を受け付けていないと
言われたようで困られている様子(^_^;)

「買い替えなきゃいけないですか??
 他の椅子とちぐはぐになるのも・・・・」



車に積んでこられてたので拝見すると

カバーで包まれた背中のフレーム部分が

確かに折れてる!?  
にしては断面まっすぐな感じは・・・?? 」


とりあえず修理可能かどうか
カバーを外して状況をみたうえで
お電話させていただくことにして
お預かりしてました。




今日時間のある時に修理をと

座面部分と背中のパーツを外して
レザーを留めているタッカーを一つずつ
破らないように用心しながら外して



クッション材のウレタンを
めくりあげてみたら(@_@;)



木材のジョイント部分が外れてました。

あらぁ・・・・こんなところにジョイント材とは
見えない部分でコストダウンですかね??



でも・・・・背中の力のかかるこの部分に
ジョイント材使うこと自体いかんでしょ(ー_ー)!!

そのうえ力のかかる方向と
直角に部材の削り出しするならともかく
水平に部材のジョイント切りこみを向けたら
こうなるべくしてこうなるの
家具作ってる人だったら普通わかりそうなのに

素人さんの仕事ですよこれは(;一_一)


私だったら
購入したお店に持っていって
新品の椅子に交換してもらうかな

とりあえず修理はしますが
写真撮っておいてお客さんに
状況の説明させていただこうと思います。



外れたジョイント部分に
木工ボンド流し込んで接着させて

でもこのままボンドだけだと
またすぐに外れますので

L型金具で接着部分を圧着するよう
力のかかる方向を考慮してビスもんで
金具固定してフレーム補強の完成です。


あとは元通りにウレタンまいて
レザーカバー掛けてタッカーで留めて
まる1日木工ボンドが乾くのを待てば
食卓椅子の修理は完了です。


お客さんに喜んでいただけるかな(*^^)v

           ダイハク家具 樺島由紀夫

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