椅子を後ろに倒してしまって・・・
このところ
食卓椅子の修理依頼が続いてます
その壊れた原因原因というのが
椅子を後ろに倒してしまって・・・・
みなさんも用心されてください
まず1件目の修理は
背中の上の部分にあたる
笠木と呼ばれる部材が外れた・・・
というよりも倒れた勢いで
ジョイントに使われている木ダボ3本が
すべて折れてしまって壊れてます
木ダボの深さと角度を測って
折れた木ダボを3本とも木工ドリルで
綺麗に削り取って表面を磨いて
ボンドあとなどを切除し
木工ボンドを流し込み
新しい木ダボを埋め込んで
接地面も木工ボンドを付けて
上下の穴に木ダボを差し込んで完了~
ではなくてここが大切
あとは器具で締め上げて
すき間のないように圧着することが大切
接着面にすき間ができたままにすると
椅子を使用するたびに笠木がゆるみ
再度木ダボが折れる原因にもなります
ということで2件目も同じく
横のフレーム部分の背柱の上と
その上に横たわる笠木の接着部分の
木ダボがやっぱり見事にポッキリ折れてて
笠木を背板から器具を使って
部材が割れないようゆっくり外して
後はおんなじ
木工ドリルで折れた木ダボ削り取って
木工ボンド流し込んで器具で締め上げて
圧着したまま1日そのままにボンドが
乾くのを待って修理完了~
3件目の修理も壊れた部分も
原因も同じようなものなのですが
こちらの椅子はちょっと高級品(^◇^)
材料もタモ材で固く
造りも接着面が木ダボではなく
ホゾ穴彫ってホゾ組みされているため
折れていない反対側の笠木と背柱が
まったく外れない・・・・
器具を使ってはずそうとすれば
部材が折れてしまいます・・・・
折れた部分のホゾ穴を
これでは彫ることもできず
修理跡がわからないように
こちらも修理してあげたかったのですが
椅子を店まで
持ち込みしていただいてたので
その場でお客さまに見てもらいながら状況と
できる修理方法をご説明したところ
「椅子が使えるならこだわりません
その方法でちっとも構わないですよ~」
そう快くご了承いただけましたので
接着面を磨いて木工ボンドを流し
木工ドリルで笠木に上から穴を彫り
ビスで笠木と背柱をがっちりくっつけた後
キャップでビス穴をふさいで修理完了です
「ちょっとホクロが
あるってのもかわいいですね~」
仕上がりにも
喜んでいただけました(*^_^*)
ダイハク家具 樺島由紀夫
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