我ながらよく在庫持ってました(笑)
「ご相談があるのですが・・・・」
そう言って
ダイハク家具にお譲さまと二人で
初めて来店してこられたHさま奥さま
今お使いの衣裳箪笥の
扉のカギが壊れて
扉が開かなくなってしまい
カギの修理屋さんに
自宅まで来て見てもらったところ
お手上げだったとかで
「若宮田の交差点のところに
家具屋さんあるから
そちらに相談してみたら?? 」
そうそのカギ屋さんに
言われたらしい(^◇^)
状況のお話をお聞きしたら
だいたいカギも現状もわかったので
「カギを壊すしかないでしょうね」
そうお伝えしたところ
「母の大切な婚礼家具なんです!!
壊すってキズとか入るんですか?? 」
お譲さまがそう言ったかと思うと
お二人で
今にも泣き出しそうな表情に(^_^;)
うかつに
壊すって言った私が悪かった(笑)
これまでの経験から
修理のやり方をお伝えし
ご納得いただけたようで
ご自宅へお伺いすることに
Hさまのお宅へ
ひととおり修理道具持ち込んで
さっそく家具を拝見させていただくと
30数年前に流行していたサペリの
婚礼4点セットです
表面を拝見したところ
木部にはまったくキズも無く
本当に大切に使ってこられてたんだ
ということがよくわかります
まずはカギが
壊れているかどうかの確認から
カギ差し込んで回すと「カチッ!! 」と
音はしますが空回りの状態
こうなった時の対策用!? に
このカギは穴の横に
小さなピンがついていて
それを穴から工具で下げてあげると
開くのですが
そのピンまで折れてて・・・・
カギが掛った状態で壊れてますから
外すのもこれは一苦労((+_+))
心配そうに
見守ってくださってるお二人に
カギの構造をご説明して
「カギが取り付けてある
4本のネジのうち
2本は簡単に外れますが
こっちの2本はおそらく扉裏の木が
こじ開けることで割れますけどいいですか??
もちろんキズは
表からは見えませんので(^_^;)」
ご説明し納得いただいてから
カギの取り外しスタート(*^_^*)
で
想定どおり
裏の木を割りながらも
無事にかぎの取り外し完了
どうやって外したかは・・・・
企業秘密(笑)
取り外す際
曲がってしまってる
右側が取り外したカギで
用意してきたのが左側の新しいカギ
我ながらよく在庫持ってました(笑)
もう今ではこのカギ
製造してないんじゃあないかな
あとは割れた
部分に木工用ボンド流し込んで
乾くのまってられないから
隠し釘で接着して
新しいカギを同じように取り付けて
カギの取り換え工事完了です(*^^)v
その様子に
Hさま奥様大変喜んでくださって
「じつはこのタンスの取っ手金具
いくつか壊れてる個所があるのですが
この取っ手の金具って取り換え
出来るんでしょうか?? 」
「今度私が大川に行った際
金具屋さんで似た取っ手探してみて
お見積りをご提案しますね」
急がないからということで
すべての金具取り換えの
見積もり依頼につながりました\(^o^)/
このたびはお世話になり
ありがとうございました
ダイハク家具 樺島由紀夫
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